食中毒交通はてなブログ営業所

A3Dをまったり攻略してみようかなと

話題のどん兵衛タクシーに乗ってみました

はるな橋です。

 先日12月5日から運行開始した0円タクシー、通称どん兵衛タクシーを数回ほど利用してきましたのでさくっとレビューを。

f:id:saru-monella:20181209173737j:image

 この取り組みは、タクシー配車アプリ「MOV」を提供するDeNA社とどん兵衛で有名な日清食品のタイアップで運営されているようで、23区内であれば運賃迎車料金高速料金諸々が無料(!)   車体にはどん兵衛の宣伝が施されており、車内もこのようにスポンサー名をあしらったシートカバーがかけられ、客席のモニターではひたすら宣伝ビデオが放映されています。

f:id:saru-monella:20181209173959j:image

 

このサービスのスゴい点

- 無料である点

 これに尽きると思います。迎車無料のサービスは数あれど、「完全無料のサービスってのは前例ないですねぇ」と運転士さん談。

無料であること+アプリで迎車を依頼するスタイルということで、普段はタクシー利用しないような学生さんや若者の利用が多いとのことでした。

- タクシー会社にとってのメリット

 運転士さんにお話を伺ってみると、この取り組みはタクシー1台をMOV側が貸し切るという形で運行されているそう。従って運転士さんの給与については一定の保証があり、また「興味を持って呼んでくださる方が多いので会話が弾んでこちらも楽しい」という好意的なお話もいただけました。

 

このサービスに関して疑問に感じた点

- 広告効果はどの程度のものなのか

 基本的には広告収入で運行コストを賄っていると思われるのですが、費用対効果が得られているかというと疑問があるように感じました。車体に大きく広告をあしらっているとはいえ、見た目は普通のタクシーであり、街中ではそこまで目立たないというのが正直なところ。

f:id:saru-monella:20181209180121j:image

 費用対効果が得られ、第2第3のスポンサーが名乗りを上げるかどうかは正直微妙だと思います。

- このサービス終了後MOVが定着するのか?

 DeNA社が提供する「MOV」は、タクシー配車アプリとしては後発の分類に入ります。

 「JapanTaxi」という先発の大手アプリに食らいつくという観点での目玉企画のようですが、今後もユーザーをつなぎ止めることができるのかという点が気になります。顧客に対する訴求が「無料サービス」というのはあまりにも脆いように感じました。

 

 …とここまでかなり辛辣に書いてしまいましたが、一利用者の立場としては無料で快適に都内を移動できるとあって非常に有難く重宝しております。まだまだ試行要素の多い取り組みであり、これからも課題が出てくるものと思われますが、このような取り組みが増えていくことを期待したいと思います。

(写真についてはすべて運転士さんの許可を頂いております。)